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<p>ウクライナ 東部の拠点で戦闘 主導権握るため一進一退の攻防 | NHK</p><p>ウクライナ 東部の拠点で戦闘 主導権握るため一進一退の攻防 #nhk_news</p><p>【NHK】ロシアが侵攻するウクライナでは、東部ドンバス地域の拠点で戦闘が行われ、年の瀬に入っても、東部での主導権を握るため双方が一…</p><p>また、シンクタンク「戦争研究所」も「ロシア軍は南部ヘルソン州で活動していた空てい部隊をルハンシク州に再配備したようだ」として、精鋭部隊を展開させたとしています。 年の瀬に入ってもロシアとウクライナは、東部ドンバス地域での主導権を握るため一進一退の攻防を続けているとみられます。 ロシアの安全保障に詳しい防衛省防衛研究所の兵頭慎治政策研究部長は、現在のウクライナの戦況について「東部や南部でウクライナ側が主導権を取りながら奪還の動きを進めてきた。ロシア軍は追い込まれた状態にあると言える」と述べました。 また東部ドネツク州のバフムトなどで激しい攻防が続いていることについて「プーチン大統領にとって最優先なのが東部2州の完全制圧だ。バフムトの制圧を足がかりに実現したいという強い政治的な意図がある」と指摘しています。 厳しい寒さが与える影響については「地面が完全に凍ると、ウクライナ側としては、戦車や装甲車などの装備を用いた奪還の動きを再開することが可能になる。一方、ロシア側の動員兵は防寒装備が十分ではないという指摘もある。寒さがどちらに有利になるかは一概に言えないが、兵士は動きにくくなるので、春先に入って双方とも戦闘が激化していく可能性がある」と述べました。 来年の見通しについて、焦点になるのは「プーチン大統領が、ベラルーシからロシア軍を進軍させるという政治決断をするかどうかだ」と指摘しました。 ロシアが行った30万人の予備役の動員のうち、およそ15万人の訓練が来年2月ごろに完了するとみられ、ウクライナなどは、ロシア軍が増強した兵力でベラルーシから首都キーウなどへ大規模な攻勢を仕掛けてくるのではないかと警戒を強めています。 兵頭氏は「ベラルーシから進軍をする、あるいは、そぶりを見せることで、ウクライナ軍の戦力を分散させて東部や南部の戦闘に集中できなくしようとするねらいがあるとみられる」と述べた一方で、「ロシアの兵士の士気低下や兵器不足は改善されていない」と指摘し、ロシア国内からも懐疑的な見方があると説明しました。 さらに、停戦交渉など和平に向けた動きについては「互いに歩み寄る余地がない状況で、短期的に停戦は予想されない」という考えを示しました。 そのうえで「動員をかけたとしても、ロシア軍が戦況を有利な形にできなければ、プーチン大統領としてある程度、歩み寄りを示さざるをえなくなる可能性が出てくる」と述べ、将来の停戦を視野に、ウクライナ側とロシア側による探り合いや駆け引きが活発になる可能性があると指摘しています。</p>