今年(2022年)もいろんなものが流行った。ヤクルト1000、ちいかわ、トップガンマーヴェリックなどなど……。もちろんクルマの世界にもブームはある。2022年の自動車業界に巻き起こった3つのブームを振り返る。
※本稿は2022年11月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年12月26日号
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■「オマージュ」
オマージュとは先人への尊敬や敬意のこと。
新型Z(日産)は過去のモデル、特に初代と4代目Z32型を彷彿とさせるデザインにオマージュを感じさせ、アルトラパンLC(スズキ)はその名のとおり1960年代に人気を博した2代目LC10型フロンテのオマージュ。フロントマスクにその面影を残す。
クルマが大きく変わっていくからこそ、自社の名車のイメージをうまく使う手法は大事になっていきそうだ。
■「SUVテイスト」
「あのクラウンがクロスオーバーになっちゃった!」と日本中のクルマ好きが驚いたわけだが、セダンやワゴンをSUVテイストにする手法はこれからさらに流行しそうだ。
なんたって今のクルマ界では「SUV」は耳目を集めるパワーワードで、スーパーでいう「割引」「半額」に近い磁力を持っているからだ。特に興味はなくても近づいて商品を見たくなるという。
2022年の新車ではないが、スバルWRX S4もSUVテイストで登場するなど、今後さらに広がりそうなブームである。
■「オシャレ系商用車」
軽トラ、軽バンと言えば見た目よりも積載性で勝負してきたわけだが、ここにきてそこにも変化が。
2018年にホンダがレジャーにも使える軽バンのN-VANを登場させたのがきっかけとなったのか、2022年にはスズキからスペーシアベースが新登場。商用車とは思えない外観で話題を呼んでいる。
また、ダイハツも新型アトレーが乗用車テイストに変身し、この市場に参入。軽ではない商用車も、日産のNV350キャラバンにオーテックバージョンが追加されるなど盛り上がり中。
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