自動車評論家やライターとなると、新車試乗会以外にもさまざまなクルマに乗る機会がある。ここではそんな自動車評論家・ライター陣に、今年(2022年)乗ったクルマのなかから、最も「感動した」一台について熱く語ってもらう!
※本稿は2022年10月のものです。
文/片岡英明、清水草一、岡本幸一郎、西川淳、武井寛史、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年11月26日号
■ホンダ 初代シビック1200RS(片岡英明)
いろいろなジャンルのクルマに乗ったが、走らせて気持ちいいと感じたのは軽量コンパクトなスポーツモデルだ。
現行モデルではロードスターの990S(マツダ)の冴えたフットワークに感嘆した。愛車にしたくなるほど魅力的である。
が、それ以上に強い印象を残したのが初代シビック(ホンダ)のスポーツグレード、1200RSだ。
排ガス規制前のエンジンにツインキャブの組み合わだから痛快なパワーフィールを存分に楽しめた。しかも700kgちょっとの車重だから身のこなしが軽やかだ。操る楽しさは格別である。
■プジョー 508(清水草一)
最大の感動は、だいたい自家用車からやってくる。今年、299万円でプジョー508ディーゼル(中古車)を買って、心の底から「よかったなぁ」「うれしいなぁ」と感動している。
カッコや走りもいいけれど、最大の感動は、運転席と助手席にマッサージ機能がついていたこと! 買うまでまったく知らなかった。つまりサプライズ! 人間はサプライズに一番感動する。
この価格で前席にマッサージ機能がついてるクルマなんてほかにないんじゃ? 年齢的にもマッサージ機能のありがたみが身にしみる。感動!
■BMW iX M60(岡本幸一郎)
今年追加されたBMW iX M60がスゴイんです!
見た目も走りも、とにかくすべてがインパクトのカタマリ! システムを起動して走っている間ずっと聞こえる、映画音楽家が手がけたというサウンドの演出がたまらない! 刺激的な加速フィールもさすがはBMWのM!
新感覚のインテリアや超先進的なインフォテイメントにも目からウロコ。
一般の方々にはなかなか乗るチャンスがないかもしれないけど、ぜひ何かの機会にこの新しい“駆け抜ける歓び”の世界を味わってほしいです。
■フェラーリ デイトナSP3(西川 淳)
ピュアなV12NAをリアミドに積んだデイトナSP3。
1960年代のプロトタイプスポーツカーを彷彿とさせるスタイルはもちろん、“感情むき出し”のパフォーマンスに心から痺れた。これが本当の跳ね馬だというならほかの市販モデルは“ただの馬”だ。
またフェラーリがこの手の本格的スポーツカーをマラネッロ(フィオラーノ)以外で試乗させることはまれで、スパフランコルシャンをはじめル・マンやニュルなどといった欧州名サーキットをツアーしての試乗会というイベント性もまた最高だった。
■フェラーリ SF90ストラダーレ(武井寛史)
今年、最も魂を揺さぶられたのはSF90(フェラーリ)。『ベストカー』11月10日号の「スーパーカー劇場」でも紹介させてもらったばかりで速さ、運動性能、制動性はズバ抜けていた。
フェラーリ初のPHEVを採用した市販車だけど、省燃費を目的とせずパワーに変換することで1000psを発生させている。さすがF1GPに初年度から参戦しているメーカーのクルマだけあって独創性が満載だった。
まぁ価格も飛びぬけて高いが完成度を考慮すると納得できる。悔しいけど、このクルマが買える人が羨ましい……。
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投稿 圧倒 羨望 えっマジか!!? プロが2022年乗って感動したクルマ5選 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。