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ブガッティ ヴェイロンより速い電動ハイパーカー、リマック ネヴェーラ。1914馬力、200万ユーロ、412km/h: リマック ネヴェーラは、他のどの量産型電気自動車よりも速いのだ。

「リマック ネヴェーラ」は世界最速の電気自動車!ATPパペンブルグの高速オーバルで、電気自動車のハイパーカーは最高速度412km/hを達成した。「ネヴェーラ」は、量産中のどのe-carよりも速く、内燃機関モデルの「ブガッティ ヴェイロン」よりも速い!

時速408.47km。2005年4月、独エーラ レシアンにあるVWのテストコースで、「ブガッティ ヴェイロン(1001馬力)」が出したスピードである。リマックは、テストドライバーのミロ ズルンチェヴィッチ(Miro Zrnčević)のドライブを紹介するビデオを公開した。動画では、ズルンチェヴィッチがフルスロットルを踏む前に、ネヴェーラが急カーブを250km/h程度で立ち上がっているのが確認できる。300km/hを大きく超える速度でも、電気自動車のハイパーカーの加速は印象的だ。結局、表示は412km/hにまで到達する。

ATPパペンブルグには、4kmのストレートが2本ある。ここなら、リマック ネヴェーラがそのポテンシャルを最大限に発揮させることができる。

2018年のジュネーブモーターショーで、当時「C_Two」という名前で発表された「リマック ネヴェーラ」は、同社のボス、マテ リマックの周りのチームが、当初から理論上の最高速度を412km/hと計算していた。それから4年以上が経過し、「ネヴェーラ」はそのシミュレーションを正確に実現し、412km/hに到達した。

352km/hに制限されている

ただし、ネヴェーラは元々352km/hに制限されているため、購入者が400km/h以上まで加速できるのは、ごく一部の例外的なケースに限られる。ただし、将来的には、特別なイベントやリマックのサポートにより、電子速度制限を一時的に解除することが可能になる予定だ。

このような速度で欠かせないのはすべての条件が揃っていることだ。自然条件はもちろんのこと、何よりもタイヤが重要なのだ。記録走行中、「ネヴェーラ」にはミシュランのパイロット スポーツ カップ2 Rタイヤが装着されていた。さらに、パペンブルクの現場にはミシュランの技術者がいた。

電気モーター4基(合計1914馬力)

ちなみに、この412km/h走行は、「ネヴェーラ」が打ち立てた最初の記録ではない。8.582秒(独自に確認)のタイムで、市販車の1/4マイル走行記録も保持している。また、150台限定の「ネヴェーラ」は、100km/hまで1.9秒という世界最速の加速を誇る市販車でもある。4基の電動モーターを搭載し、合計出力は1914馬力、最大トルクは2360Nmを発揮する。

400km/hを超えるスピードを安全に出すには、適切なタイヤが不可欠だ。

すでに4年以上前の発表会で、リマックは次世代ハイパーカーを創設すると発表しているのだから、その目的は達成されたようだ。

内燃機関の方がまだ速い

「ネヴェーラ」が全体的に右肩上がりとはいえ、最高速度の面では、内燃機関モデルに軍配が上がる。「ブガッティ シロン スーパースポーツ300+」は、最高速度490.484km/hを達成&確認し、現在でも世界最速の市販車として知られている。

そして、冒頭で、「ブガッティ ヴェイロン」に触れたが、1200馬力のスーパースポーツバージョンの「ブガッティ ヴェイロン」も、ネヴァーラを置き去りにしている。2010年には431.072km/hを達成しているからだ。

https://youtu.be/4pzyE2KVULM

Text: Jan Götze
Photo: Rimac Automobili