Intelでは2024年に第14世代CPUとなるMeteor Lakeを投入予定ですが、このMeteor Lakeに搭載される内臓グラフィックスがデスクトップ向けに発売されているエントリーGPUのArc A380並のスペックになるようです。
Meteor Lakeに搭載されるGPUは大幅強化。上位モデルはArc A380並の性能になる可能性
Meteor LakeはIntelが2023年から2024年に投入を予定している第14世代CPUの名称で、現行のRaptor Lakeに対してハイブリッドアーキテクチャーなどは引き続き採用されますが新たにCPUやGPUなど各機能がチップレット化される『タイル』が採用されます。
今回、このMeteor Lakeに搭載されているGPUタイルに関してコア数などがリーク情報として出現しました。
MTL GT2 64EU
MTL GT3 128EU— Kepler (@Kepler_L2) December 8, 2022
情報元のKepler_L2氏によるとMeteor Lakeには少なくとも2つのGPUバリアントが存在するようで、GT2ではGPUのコアでもあるExecution Unit(EU)は64基搭載、上位モデルのGT3については128基のEUを搭載するとの事です。
GT3に搭載される128基のEUはIntelのデスクトップ向けArc Alchemist A380に搭載されるEU数と同じになっており、現行のAlder LakeやRaptor Lakeに搭載されている96基のEUに対して、内蔵GPUの性能は大きく向上すると見られています。また、Meteor Lakeから採用されるタイルやTSMC 3nmを活用する事で動作クロックも現行の1.5 GHz程度から2 GHzに迫る動作クロックにまで引き上げられる可能性もあるため、内蔵GPUの性能が非常に高いAMDのRyzen 6000やRyzen 7000シリーズに対抗できるだけの性能になる可能性がありそうです。
ただ、このGT3が搭載されるCPUについては現時点では不明で、Meteor LakeのノートPC向けモデルに関して記載されたPCI IDによると、メインストリーム向けのMeteor Lake-MとMeteor Lake-Pに関してはGT2 GPUが搭載される見込みになっています。
Intel Meteor LakeではP-Coreが最大6コア、合計22コアに。TDPは125W
- PCI_DID_INTEL_MTL_M_GT2, “MeteorLake-M GT2
- PCI_DID_INTEL_MTL_P_GT2_1, “MeteorLake-P GT2
- PCI_DID_INTEL_MTL_P_GT2_2, “MeteorLake-P GT2
- PCI_DID_INTEL_MTL_P_GT2_3, “MeteorLake-P GT2
- PCI_DID_INTEL_MTL_P_GT2_4, “Meteorlake-P GT2
GT2に搭載されているEU64基については現行のモバイル版Alder LakeやRaptor Lakeに搭載されている96基より少なくなっていますが、動作クロックは1.5 GHzから大きく引き上げられると見られていますので性能面では現行CPUと同等レベルにはなると考えられますが、EU数はGT3の半分という事でAMDのRyzen 6000やRyzen 7000シリーズの内蔵GPUに対しては全く歯が立たないと考えられます。
IntelのMeteor LakeについてはCPU性能の強化よりもAMDのRyzen 6000やRyzen 7000を意識してかGPU性能の強化が行われるという見方がありましたが、今回表れたGT3のスペックを見る限り性能は大きく強化はされるようです。このMeteor LakeがRDNA3アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズに対してどれだけ喰い付けるのか気になる所ですが、Meteor Lakeについては内蔵GPUが最大192基も可能と言う話もありましたので、これらの仕様で登場するのかも注目です。
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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