2022年のGB3選手権(2021年8月まではBRDCイギリスF3選手権の名前で開催)のチャンピオンであるルーク・ブラウニングは、アストンマーティン・オートスポーツBRDC賞を受賞した。これにより、ブラウニングは2023年にアストンマーティンでF1テストを行うことが決まった。
今シーズンのブラウニングは、イギリス有数のシングルシーターカテゴリーであるGB3選手権の5戦で優勝し、BRDC賞を過去に受賞したスタードライバーの仲間入りをした。以前の受賞者にはランド・ノリス、ジョージ・ラッセル、そして2009年のF1世界チャンピオンであるジェンソン・バトンらが含まれている。
BRDC賞には他に、3度のWシリーズチャンピオンのジェイミー・チャドウィック、FIA F3選手権に参戦したオリバー・ベアマン、2022年インディ・プロ2000チャンピオンのルイス・フォスターの3人のファイナリストがいたが、ブラウニングは彼らを上回っていた。シルバーストンで行われた2日間の厳しい選考では、4種類の異なるマシンでの走行とフィットネステスト、メルセデスF1チームとの詳細に及ぶシミュレーター評価が行われた。
1992年のスポーツカー世界チャンピオンで、BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)副会長を務めるデレック・ワーウィックが率いる審査委員会は、名誉ある賞を20歳のブラウニングに与えることを選んだ。これによりブラウニングは2023年のいずれかの時期に、アストンマーティンF1チームのフルテストに参加する予定だ。また、ブラウニングは20万ポンド(約3300万円)の小切手、BRDCの正規メンバーシップ、アライのクラッシュヘルメットを授与された。
「これは本当に素晴らしい経験だった。受賞者になれてとてもうれしく感じている」とブラウニングは語った。彼は今年のファイナリストのなかで初めてこの賞を争った唯一のドライバーだった。
「輝かしい歴代受賞者が名を連ねる素晴らしい賞を受賞できて信じれられない思いだ。今、自分の名前が加わったということは、とても特別な気分だ」
「ここにたどり着くのを助けてくれたすべての人々に僕がどれほど感謝しているか、言葉では言い表せない。これからの1年でアストンマーティンのF1マシンをテストすることになるなんて信じられないよ」